「本を読もう!」

  

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 東寺の謎 著:三浦俊良 祥伝社黄金文庫

著者の三浦氏は洛南高校(旧・東寺高校)の
再建に奔走した教育者でもある。
東寺とおおいに拘わりのある「弘法大師」の
一生を詳しく説明され、高校再建の費用を東寺
の貴重な文化財を処分してまで「人を育てる」
ことの重要性を「弘法大師」の教えに従い実行
したすばらしい著者の人生も紹介されています。
「弘法大師」の偉大さと併せて三浦氏の生き方に
も感動させられました。
最近読んだ本の中でもっとも感銘を受けた一冊です。


 古代日本の謎 著:神一行 学研M文庫
神話時代からヤマト朝廷までの歴史の謎に迫る一冊
著者の神氏は独自の発想で歴史の謎を明快に解明して
いき読んでいて爽快感すら感じます。
ヤマト朝廷成立のいろいろな説を彼独自の発想で検証
していきます。
特に彼の著書で「消された大王・ニギハヤヒ」(後日
紹介)は歴史、特にヤマト朝廷成立以前を考える上で
貴重な意見であり、今後の歴史調査が進めば「神説」
が脚光を浴びる日もそう遠くないと考えます。

t 聖徳太子と斑鳩 著:千田稔 学研M文庫
私にとって初の千田氏執筆の本です。
どちらかと言うと東アジア関係の内容が多く私に
とっては若干面白みに欠ける内容でした。
しかしこの時代を語るには避けて通れないのはわか
っているのですが・・・。
藤ノ木古墳から出土した金銅製鞍金具にある「鬼神」
はまさしく中国山東半島に古くからまつられていた
神であることは去年の秋「NHK」でも放送されて
いた。
しかし「聖徳太子」とは謎の多い人物ですね。

 逆説の日本史E中世神風編 著:井沢元彦 小学館文庫
私が歴史に興味を持った井沢氏の著書です。
現在文庫本は6巻まで発売しています。
現在も「週間ポスト」に連載中です。
この項は鎌倉仏教と元寇の謎にせまります。
現在の宗教はほとんど鎌倉時代から始まります。
よく「弘法大師」と「伝教大師」とが比較されますが
大師と言えば弘法さんとお思いでしょうが、現在の
仏教に大きく影響を与えたのは「伝教大師」であった
事を皆さんご存知でしょうか?
歴史を知るって事はそう言うことなんです。

 異戦国志13 天下統一 著:仲路さとる 学研M文庫
1〜13巻発売されています。表紙は13巻の表紙です。
歴史に「もし」と言葉はないですが、あの「本能寺の変」
がなかったら一体どうなっているだろう、と考えた人は
多いと思います。私も考えたことはあります。
しかし、あの武将はこの時どうしただろう、と考えている
と頭がパニックになってしまいます。
この本はそれを実現した本です。
ただ想像(空想なんですが・・・)で終わらずに人物一人
一人の性格・気質をよく理解・考証し、違和感なく読める
一冊です。最後に日本を統一した人物は・・・・。

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