「本を読もう!」

  

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 第六天魔王信長 著:藤巻一保 学研M文庫
この本は織田信長と第六天魔王について書かれています。
信長は神や仏を信じていないと言われていますが、実際
は第六天魔王を崇拝していたという内容の本です。
第六天魔王とは天界の最上位第六天を支配する言うなれば
「一切の神々の王」のことを称する。
安土城もこれを模した作りと言われていますが、実際の
安土城はこの本に書かれているのとは違うように私は思
います。


 指揮官の決断 著:三野正洋 新潮OH!文庫
第2次世界大戦の指揮官の決断について書かれています。
一次ブームになったようですが私は知りませんでした。
現在では指揮官(上司)の判断ミスは会社の業績に影響を
与えはしますが、戦時下では即「死」を意味します。
当時の実際の出来事を検証していきながら決断の難しさ
悲惨な時代の無能な上官にせまります。
見栄や面子であまりにも人命を軽んじた戦争に対し私も
悲しみに耐えません。
あの有名な映画「遠すぎた橋」の裏側にも迫ります。

 古代天皇の都 著:鈴木亨 学研M文庫
天皇の都にせまる異色の作品です。
古墳(陵)の場所を探訪するものは結構多いのですが、
この作品は都(跡)を紀行文風に書かれています。
歴史の入門書としてはわかりやすくて良いと思いますが
ただ歴史の表面をさらっと流す程度の内容です。
しかし、あまり私見を入れずに客観的に都(跡)を案内
していると解釈すればこんなものかな、って感じです。
でも、私もこんな風に廻ってみたい気がします。

 歴史「謎」物語 著:井沢元彦 廣済堂文庫
歴史の謎とは本当に謎とされている部分と当たり前と思わ
れている(歴史学者・考古学者の間では)部分の謎とがあ
ると思います。井沢氏は特に後者の謎に迫ります。
「水戸黄門」は実際に諸国を廻っていないのは周知の事実
ですが、何故テレビの水戸黄門は・・・・。
このような謎に迫ることによって真実を見つけ出し、歴史
に興味をもつようになるのだと思います。
著者独特の表現があって毛嫌いする人も多いかと思います
が、目からウロコの一冊です。

 さまよえる日本人の魂 著:梅原猛 山折哲雄 祥伝社黄金文庫
梅原猛氏、山折哲雄氏の共著です。
私は山折氏の内容にはまり興味がありません。
梅原氏は哲学者であるが歴史専門家以外に多大な影響を与え
今もその意志を受け継いだ人が歴史の真実を目指して頑張っ
ています。
この本は日本人の宗教・宗教心について独自の発想でお二人
の対談の内容が書かれています。



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Copyright(C) 2003 Fukuchan