「本を読もう!」

  

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 古代史の真相 著:黒岩重吾 PHP文庫

ハードボイルド作家の黒岩重吾氏の作品です。
文章表現はあまり好きでなかったのですがタイトルに惹かれて買いました。
でもこのシリーズがまた違った文章表現で書かれています。
相変わらずPHP文庫はページが少ない割りに高いです。

氏はこの他にも歴史関係の書籍を執筆しています。
この本は「聖徳太子」「藤ノ木古墳」などについて書かれています。
なぞに包まれた歴史の真相に迫る一冊です。

 徳川三代を支えた黒衣の宰相 天海 著:中村晃 PHP文庫
天海、非常に謎に包まれた人物である。
彼の前半生はベールに包まれています。
よく明智光秀と同一人物と言われる事が多いようです。
それは前半生は良くわからないのと本能寺の変以後に歴史に登場した為、そしてその変が家康の企みだった為・・??
家康から家光まで徳川3代に使え、その時の歴史をプロデュースしたと
言っても過言ではない人物です。

 万葉集の謎殺人事件 著:深谷忠記 徳間書店
「万葉集」もしかしたら一番歴史を正確に伝えているのがこの書かもしれません。
この書はタイトル通り「万葉集」と「殺人事件」を絡ませた推理小説です。
万葉時代のヒロイン「額田王」にスポットを当てています。
天智、天武との関係が現在の殺人事件との相似性が・・。
「歴史」「事件」をバランスよくページ割が出来、非常に読みやすく、それなりに歴史にも興味が出る作品に出来上がっています。

 隠陽師 安倍晴明 著:志村有弘 角川ソフィア文庫
一時ブームになった陰陽師・安倍晴明ものです。
この書は他の書物に載っている晴明の活躍を紹介すると言う形式で書かれています。
魑魅魍魎が蔓延る平安時代でも出来事はどれが実話でどれが創作かは読者の判断になると思います。
一部「マジック的」な要素も陰陽師は持っていたようです。
「晴明伝のバイブル」と書かれていますが、もう少し伝記的な書の方が晴明のことがわかると思います。

 聖徳太子は蘇我入鹿である 著:関裕二 ワニ文庫
非常に面白い仮説の一冊です。
聖徳太子は謎だらけの人物です。
聖徳太子の本当の名前は私も興味があります。
死亡の原因も「病死」「自殺」「殺害」と様々です。
蘇我と言う名前も一説では「我蘇り」との意味があると書かれています。
この時代の歴史は隠匿されていることが多い時代です。
日本書紀に隠された「系譜」。
その矛盾を解明していきます。

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